県立柏原病院の小児科を守る会 (丹生裕子代表、 22人) が、 かかりつけ医と病院の適切な使い分けを呼びかける人形劇を6日、 明徳保育園 (春日町黒井) の保護者会総会で上演する。 同会をモデルにした絵本 「くませんせいのSOS」 を人形劇にしたもので、 「柔らかい感じでメッセージを伝えられたら」 と、 同会は話している。
昼夜を問わず動物が受診に訪れ、 疲れたくま先生は倒れてしまう。 困った動物たちは、 長老のヤギのおばあさんに相談。 ヤギのおばあさんに、 仲間でできる手当の仕方を教わり、 それでも具合が良くならない時はヤギのおばあさんに相談、 うんと困った時はくま先生に診てもらう、 というルールを決め、 森のみんなもくま先生も元気で暮らせるようになった―という物語。
絵本を作った千葉県東金市のNPO法人 「地域医療を育てる会」 が作製した同絵本のDVDの音声を流し、 ナレーションに合わせてくま先生、 ヤギのおばあさん、 フクロウ、 キツネなどのぬいぐるみを同会メンバーが動かして上演する。
登場する10体の動物の人形と、 診療所など劇の 「背景」 は、 大型布絵本で創作物語を上演する横山照砂さん (青垣町佐治) が、 古布などを使って手作りし、 同会にプレゼントした。 横山さんは、 「楽しく作らせてもらった。 ぬいぐるみが原作を離れ、 お医者さんや患者さんの立場で思いを伝える会の 『仲間』 として役立ててもらえたら」 と話した。
丹生代表は、 「物語も人形もプレゼントしてもらったもので、 多くの人の支えに感謝している。 絵本や紙芝居以上に、 人形劇は小さなお子さんや保護者に親しみを感じてもらえると思う」 と話している。