柏原赤十字病院は、 2009年度の患者数と収支をまとめた。 年度当初から外科医2人が着任し、 患者数の合計(7科)は外来、 入院ともに増加しているが、 収支は、 約3億1786万円の赤字 (丹波市から7000万円の補助金充当後) となり、 前年度 (08年度) より赤字幅が約895万円広がった。 同病院は、 「患者は増えたものの、 予定より病床再開の時期が遅れたうえ、 規模が縮小したため、 新たに着任した外科医、 看護師の人件費をカバーするまでに至らなかった」 と分析している。
入院患者の延べ数は1万8327人で、 前年度より約1100人増え、 1日平均も47・1人から50・2人になった。 外来患者数は4万4382人で、 前年度より約6300人の増。 1日平均も142人から165・6人に増えた。 特に外科は、 外来、 入院ともに約2000人の増となった。 これに伴い、 医業収益も約9億7710万円となり、 前年度より約1億1346万円の増収となった。
一方、 外科医2人の着任と、 増床に伴い、 看護師 (准看護師含む) を16人増員(08年4月比)。 給与費が約9億898万円となり、 前年より約1億2183万円増えた。 さらに年度当初に59床から100床に増やす予定で予算を組んでいたが、 看護師が確保できず、 増床できたのは年度終わりの10年2月で、 70床だった。
同病院は、 「昨年度は経営上、 病床数、 医業収益と、 人件費とのバランスが悪くなった。 今年度も患者数は増加傾向にあり、 新院長のもと、 昨年度よりは赤字幅が縮まる見通しだ」 と話している。