大手会館活用を検討 年度末に素案まとめる

2010.08.27
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 明治時代に建てられ、 柏原高等女学校や社会教育施設などとして多くの市民に活用されてきた、 県有形文化財 「大手会館」 の活用方法を検討するプロジェクト会議がスタートした。 今年度末までに復元計画の素案をまとめる予定。
 丹波市が昨年3月に策定した 「市中心市街地活性化基本計画」 に基づく 「大手会館活用事業プロジェクト会議」 (土田博幸委員長、 18人)。 建物所有者である市が 「保存」 のためのハード事業を、 民間が 「活用」 のためのソフト事業を行うことになっており、 合同で会議を立ち上げた。 メンバーは市新産業創造課、 市教委文化創造課、 株式会社まちづくり柏原、 市内有識者代表ら。
 県教委の文化財調査報告書によると、 大手会館は近代初等教育施設の建築物として、 県下では最古の部類。 建設地を動かさず、 門柱などが残っている点も貴重という。 2006年に安全上の問題から使用中止とされていたが、 その保存と活用は長年の懸案事項となっていた。 文化財としての価値を保存するとともに、 新たにどのような集客機能を持たせるかなどが焦点となる。
  「まちの人にとって思い入れの強い建物なので、 住民の意見を聞いてオープンに活用方法を議論していきたい」 と会議事務局のまちづくり柏原。 会議の傍聴も可。
 次回は9月14日午後7時半から開かれる (場所未定)。 まちづくり柏原 (0795・73・3800)。

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