炎天下の裏方

2010.08.23
丹波春秋

 「丹波の森DE花火大会」が盆休みの14日、丹波の森公苑で開かれた。柏原の花火大会は3年ぶり。丹波市商工会青年部柏原支部のメンバーたちが花火大会の開催に向けて募金活動を展開、その募金などをもとに実現した。▼予想していた以上に見事な内容で、夏の夜をたん能できた。市内の量販店で募金を呼びかけるメンバーの姿にふれていたこともあり、夜空を焦がす花火からメンバーの苦労と熱意がしのばれた。▼今年の夏はとりわけ暑い。しかし、そんな猛暑の中で柏原支部のメンバーのように、地域のイベントを支えるため奮闘している裏方が多くいることに思いをはせる。デカンショ祭、氷上の愛宕祭をはじめ大小さまざまなイベントが今夏も丹波地域の隅々で繰り広げられている。その背後には、汗で体をぐっしょりと濡らした裏方たちがいる。▼人のエネルギーを思う。地域を支え、盛り立てるのは、つまるところ、人の熱意であることを再認識する。▼ケネディ大統領の言葉を思い出す。「国から何をしてもらうかを問わないでください。あなたが国のために何ができるかを問うのです」。国は地域に置き換えられる。地域のために何ができるかを問い、みずから汗を流す。そんな熱意ある人たちが丹波にいることを、炎天下のイベントが教えてくれる。 (Y)

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