アシストフォー代表取締役 山本史朗さん

2010.12.26
たんばのひと

中小企業の手助けを
(やまもと・しろう)東京都在住

 1954年 (昭和29) 丹波市春日町生まれ。 明徳中、 柏原高卒。 「ドトールコーヒー」取締役を経て、2007年に 「アシストフォー」 を設立。

 大手百貨店系列のレストラン、 コーヒーチェーンを経て、 コンサルタント会社を経営する。
 高校卒業後、 「とにかく東京に出たい」 と上京し、 大手百貨店系列のレストランに就職。 「フランス料理やイタリア料理、 スペイン料理などを学んだ。 もともと、 料理が好きで、 小学生の時に母親が体調を崩した時に、 料理を作ったこともあった」 という。
 勤務して10年経った時、 レストランと取引きのあるコーヒーチェーンの営業部長にスカウトされ、 伸びる可能性を信じて転職を決意。 新店舗の立ち上げを任された。 「店舗のデザインや内装、 商品開発などを担当。 当時、 都内に10店しかなかったが、 6年後には、 150店までになった。 その後も新店を年間に100店以上もオープンする事もあり、 寝る間を惜しんで働いた。 「やりがいがあったし、 ストレスはなかった」。
 入社時には、 60人くらいの会社が20年後には、 社員2000人、 1000億円を売り上げるまでに成長。 現在は海外も含め、 店舗数も1400店まで伸びている。 自身も業績が認められ、 取締役、 子会社の社長にもなったが、 3年前に25年勤めた会社を退職、 1人でコンサルタント会社を立ち上げた。
  「国内外の営業や会社経営の経験を生かし、 中小企業の支援を目指し、 第2の人生にかけたかった」 と夢を語る。 現在数社とコンサルタント契約を結び、 国内、 中国、 韓国にも足を運ぶ。 「今のような厳しい時代には、 社外からの声も必要。 丹波の企業も声をかけてほしい」。 就職したころに覚えた得意料理で、 自宅に友人を招くなど、 交遊も広めている。
  「子ども時代は、 毎日、 山、 川で遊び回った」 と言い、 秋には愛着のある古里の山で松茸狩りもした。 「いつまでもチャレンジ精神を持ち続けたい」 と目を輝かせた。(臼井 学)

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