山南町上久下校区の上久下少女バレーボールクラブを率いて20年になる。 チームは今年、 クラブ発足30周年を迎えた。 監督とチームの節目を記念し、 16、 17日に大会が開催される。
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「次女が小学4年生の時に少女バレークラブに入り、 保護者として練習について行っていたのがかかわりの始まりです。 3年間、 コーチをしたあと、 1991年から指導者になりました。 20年続けられたのは、 保護者らに支えられ、 コーチにも恵まれたおかげ」
「指導では、 あいさつ、 感謝、 思いやりを大切にしています。 試合でよそのチームの指導者にボールを拾ってもらっても 『ありがとう』 も言わない子がいる。 それではバレーも、 他のこともできない。 チームのスローガンは20年変わらず、 『ねばれ上久下』 です」
「何度か県大会に行きましたが、 行けるようになるまでに、 10年かかりました。 子どもが 『県大会に行きたい』 と言い始めたので、 練習も増やして厳しくし、 勝てるようになっていきました。 今年は6年生が6人と、 これまでにないほど多い。 期待をもっています」
「バレーの指導をやっていて良かった、 と毎年思います。 卒業する時、 子どもの成長が実感できる。 また親も、 私も成長する。 卒業生が中高生や大人になってからも 『監督』 と声を掛けてくれるのはうれしい。 体育館に遊びに来たり、 メールをくれたりもします。 自分の子どものようにかわいいですね」
「体育館に行って、 一緒に練習をしていると、 仕事や他のことは忘れてしまいます。 バレーがストレス解消になっているんだと思います。 これからもできるだけ指導を続けたい」
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長年の実績が買われ、 3年前から丹有バレーボール協会の小学生部部長を務めている。 昔とは異なり、 行き過ぎた指導がないように配慮しているという。 本業は竹内薬品社長。 丹波市山南町北太田。 56歳。