東洋人初のウィーン国立歌劇場団員だったアンネット一恵ストゥルナートさんのコンサート (丹波の森公苑ホール、 10月15日) を企画。 昨年から始まったアンネットさんとささやまシルバーエコーの交流が発端で、 そこには運命的な出会いがあった。
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「アンネットさんを知ったのは一昨春、 車で聞いていたラジオ番組で著書 『ウィーンわが夢の町』 が紹介されたのがきっかけ。 劇的な人生に感動し、 名前をメモしたのですが、 それっきり忘れていました。 しばらくして図書館へ別の目的で行った際、 メモが手帳からひょこっと出てきて 『あっ、そうだ』と検索したらその本があった」
「早速借りて読んだら、 期待した通りとても面白いので買っておきたい、 と書店に注文しました。 それからまた3回読み返しましたが、 彼女の生き方、 ウィーンでの師との出会い、 運命の不可思議さなど、 毎回新しい発見があり、 少しも飽きません。 私もコーラスをやっているので、 『身体を共鳴箱のように使う』 など技術面のことも大変参考になりました」
「昨年初め、 シルバーエコーの指導者の小嶋星子先生に 『この本面白いですよ』 と渡したところ、 3日後に電話がかかってきて 『私、 3月にアンネットさんのレッスンを受けに行くわ』。 出版社を通じて連絡して、 名古屋での出張レッスンに入れてもらったんだとか」
「同年齢の2人はすっかり意気投合。 間もなくアンネットさんが篠山に来られ、 シルバーエコーも指導を受けて、 こちらに来られたのは10回近く。 『篠山は第二の故郷』 と言われるまで親密に。 今回のコンサートにはシルバーエコー初め、 地元の多くの合唱団に加わっていただいて、 盛り上げたいと思っています」
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篠山小校長を最後に退職後も、 保護司や地元の里山整備など地域活動に積極的に取り組む。 ささやまシルバーエコーでは貴重なテナー・ソリスト。 篠山市東岡屋。 72歳。