10月8、 9日の両日、 丹波うぐいすの森自然公園 (丹波市市島町与戸) で、 「歌とピクニック」 と題した大がかりなイベントを開催する実行委員会の代表。 飲食物などのマルシェ (「市」 の意味)、 若手アーティストによる作品展示、 24の個人やグループが出演するライブ、 各種のワークショップを2日間にわたって繰り広げる。 春日町出身で、 本職はデザイナー。
●
「田んぼや川、 森、 丘が広がる丹波には、 都市部にはない季節があり、 時間がある。 それは、 田舎である丹波の魅力だし、 さらに丹波には都会に近い田舎という魅力もある。 その魅力を再発見するため、 イベントを企画した。 京阪神間では、 丹波についていいイメージを持っている人が多いが、 その割には、 実際に来た人がどれほどいるか。 とりわけ若年層はあまり来ていない。 このイベントが、 丹波に来て、 丹波を知るきっかけになればと思っている」
「高校時代は、 早く都会に出たかった。 刺激のない地域だと思っていたからだ。 今回のイベントには、 丹波の内外から感性豊かな出演者や出展者が集まってくる。 若い人たちにとっていい刺激になるはずだし、 刺激を受けてほしいと願って、 高校生以下は入場料を無料にした」
「自然に囲まれた静かな所で、 楽しくてわくわくするようなイベントを開催し、 楽しいまちにしていく。 そうすることで、 丹波を出て行った人たちも帰ってくるのでは、 という願いもある。 私自身、 やがてこちらに帰ってくるつもりです」
○
1年前からイベントを構想。 当初は、 実家の田んぼを会場にする予定だったが、 「これもやろう」 「あれも面白い」 と、 準備を進めるうちに次第に規模が大きくなった。 おかげで調整が大変になり、 「関係者から怒られる始末です」 と苦笑いする近藤さん。 苦労と奮闘が報われるイベントになってほしい。 宝塚市在住。 32歳。