眼科3年ぶり常勤医 県立柏原病院

2011.12.22
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院 (足立確郎院長) の眼科に、 1月から常勤医1人が着任する。 同科の常勤医着任は3年ぶり。 入院が可能な眼科は丹波市になく、 患者の利便性向上に役立ちそうだ。

 専門医の資格を持つ神大眼科医局の金光聖隆氏 (40) が赴任する。 金光氏は、 2003年から5年間同病院で勤務した後、 医局人事で県内外の民間病院で研鑽を積んだ。

 同病院眼科は、 08年8月から常勤医不在となり、 元常勤医が非常勤医として日替わりで診療を継続しており、 金光氏着任後も、 非常勤医の応援を得て、 手術、 診察を続ける。

 現在行なっている白内障の日帰り、 1泊2日の手術以外にも、 硝子体、 網膜剥離、 緑内障の手術も手がけていく。

 外来は、 月、 火 (第2・第4)、 水、 木、 金曜の午前と、 金曜午後。 月、 火、 水は2診。 金曜を除く午後は、 眼底造影、 視野、 レーザーなどの検査、 手術日。

 常勤医が金光医師1人となり、 非常勤医と診察を続けた07年度の同科入院患者は2737人、 外来患者は1万2617人。 非常勤医3人体制の昨年度は、 入院474人、 外来7010人だった。

 船曳健次同病院管理局長は、 「入院して安心して手術を受けてもらえる。 患者も多く、 ニーズにこたえられる。 少しだが、 本来の当院のあるべき姿に近づいた」 と話している。

 

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