業者選定方法を決定 ごみ処理場設計・施工 丹波市

2012.01.29
ニュース

 丹波市は1月26日、 市議会の一般廃棄物処理施設建設に係る調査特別委員会の席上、 (仮称) 市クリーンセンターの設計、 施工業者を決める選定方法に 「総合評価型プロポーザル方式」 を採用することを明らかにした。 広く業者を募集し、 民間のアイデアと、 市の要求水準の両方を満たした、 よりよい施設にするための交渉が可能で、 確実に契約に結びつけることができる点が最大のメリットという。 一方、 現在のところ、 全国的にも稀な方式のため、 議会からは同方式を採用した明確な理由を求める声が相次いだ。 地元や一般市民への説明を行った後、 3月中旬にも事業者募集を始める方針。

 炭化方式を採用する方針だった前回の 「総合評価方式一般競争入札」 では、 業者提案が市の要求水準を満たしていない場合は失格となるのがルールで、 参加業者に要求水準通りの工事ができるか否かを確認中に辞退届が出された経緯がある。

 市は、 ▽広く民間のアイデアを受けるために業者を公募▽市や建設地の春日町野上野地区の意向に配慮し、 協議の上で修正が加えられる―という2つの利点を合わせた同方式に着目した。

 一般的なプロポーザル方式は、 「予定価格の範囲内で最高の提案を選択する」 方法だが、 価格が高止まりする傾向にあるという欠点もある。 このため、 安全性や維持管理のしやすさなどの 「技術」 面に加え、 「価格」 を評価項目に加えた 「総合評価」 とすることで、 適正価格で契約することが可能だと判断した。

 

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