丹波市地域医療フォーラムが8月21日、 ポップアップホールで開かれ、 辻重五郎市長が、 県立柏原と柏原赤十字の両病院について、 「両病院とも改築時期を迎えているが、 それぞれ改築するのは困難で、 今後1つの病院として医療の提供をいただくのが望ましい」 と、 統合を望むとの意向を示した。
統合を考えるに至った理由として、 医師、 看護師のマンパワー確保の困難さと、 昨年度両病院で計10億円と依然多額の赤字を計上していること、 建て替えにより減価償却費が増えるなど、 経営上の理由を挙げた。
また、 2病院の役割分担、 連携を進める策については、 「現状を見る限り、 効果は非常に限定的で厳しいと判断する」 との認識を示した。
辻市長は、 「両病院の特色を生かし、 さらに価値を付加し、 1足す1が、 2でなく3になるような病院を作っていただきたいし、 作る努力をしたい」 と締めくくった。
同フォーラムは、 9月24日に開かれる、 県が設置している 「丹波市地域の医療提供体制のあり方等に関する検討会」 で市長が意見を述べるにあたり、 市民がどんな医療提供体制を望むか意見を聞こうと開いた。 9月の検討会で検討結果の骨子部分が話し合われる見通し。