「1病院で医療提供を」 辻市長が意向表明

2012.08.26
丹波の地域医療特集

 丹波市地域医療フォーラムが8月21日、 ポップアップホールで開かれ、 辻重五郎市長が、 県立柏原と柏原赤十字の両病院について、 「両病院とも改築時期を迎えているが、 それぞれ改築するのは困難で、 今後1つの病院として医療の提供をいただくのが望ましい」 と、 統合を望むとの意向を示した。

 統合を考えるに至った理由として、 医師、 看護師のマンパワー確保の困難さと、 昨年度両病院で計10億円と依然多額の赤字を計上していること、 建て替えにより減価償却費が増えるなど、 経営上の理由を挙げた。

 また、 2病院の役割分担、 連携を進める策については、 「現状を見る限り、 効果は非常に限定的で厳しいと判断する」 との認識を示した。

 辻市長は、 「両病院の特色を生かし、 さらに価値を付加し、 1足す1が、 2でなく3になるような病院を作っていただきたいし、 作る努力をしたい」 と締めくくった。

 同フォーラムは、 9月24日に開かれる、 県が設置している 「丹波市地域の医療提供体制のあり方等に関する検討会」 で市長が意見を述べるにあたり、 市民がどんな医療提供体制を望むか意見を聞こうと開いた。 9月の検討会で検討結果の骨子部分が話し合われる見通し。

 

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