県が設置している 「丹波市域の今後の医療提供のあり方に関する検討会」 (座長=邉見公雄・県参与) の第3回会合が9月24日、 市役所柏原支所で開かれた。 会議は非公開で行われ、 今後の医療機能を確保する方策として、 県立柏原と柏原赤十字の公立、 公的2病院のあり方について 「統合が望ましい」 との意見が大勢を占めたという。 年内にも県知事に提出する報告書に盛り込まれる。
辻重五郎市長が、 先月の丹波市医療フォーラムの報告をし、 「市民に安心を与えるには1病院で医療提供を望む」 と発言。 医師、 看護師ら医療人材確保の観点や、 医師が研鑽を積む症例を集めること、 建物の老朽化で両病院とも改築時期を迎えていることなど、 賛成意見が大勢を占めた。
反対ではないものの、 「システムが違うので、 統合してうまくいくのか」 という懸念や、 「それぞれの良さを残すやり方があるのでは」 といった意見が出されたという。
報告書は、 当初年明けの提出を予定していたが、 最終の会合の日程が早まったことから、 早ければ年内に提出する。
検討会には、 委員11人が全員出席。 両病院を運営する県病院局、 日赤県支部、 県立柏原に医師を派遣している神戸大学、 外部有識者、 地元代表で構成されている。
会議録は4回目の会議までに、 県医務課のウェブサイトで公開される。