子どもの不登校やいじめ、 ひきこもりなどで悩む親でつくる会 「氷上子育て親の会」 の世話人代表。 1998年の発足以来、 毎月ほぼ1回のペースで例会を重ねてきた。 このほど春日町棚原の民家を利用し、 子ども・若者の居場所 「TAMARIBA」 を開設。 2月から毎週日曜、 月曜日に開所する。
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「私と同じように不登校の子を持つ保護者から電話があり、 親の会をつくりたいとの相談を受けたのが、 親の会発足のきっかけ。 発足に向けて動くことに少しためらいはあったが、 不登校の子や、 いじめを受けている子、 その保護者は孤立しているという思いから、 発足させました」
「親の会の例会では悩みや不安を話し合い、 専門家を招いて話を聞いています。 親の会に参加していた篠山の人が、 篠山でも親の会を立ち上げるなどの広がりを見せました」
「昨年3月に上野ヶ原特別支援学校を退職。 時間的に余裕ができ、 ひきこもりの相談を多く受けるようになったこともあり、 TAMARIBAを開設しました。 地域との共力協同を大切にしたいとの思いもあり、 開所式には地域の人たちも招きました」
「TAMARIBAは、 ひきこもりの若者にとっては社会との接点の場、 不登校の子にとっては勉強や仲間との遊びを楽しむ場。 何をしてもいいが大原則ですが、 とはいえ、 何をしたらいいかわからないこともあるでしょうから、 お昼ご飯を一緒に作って食べたり、 お茶会やゲームを楽しむことなどを考えています。 不登校でない子どもや若者、 高齢者など、 幅広い人たちが気軽に立ち寄れる場になればと思っています」
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「人との関わりの中でしか若者は立ち直れない」 という竹安さん。 活動を共にし、 子どもらと関わるボランティアスタッフを募集している。 柏原町上小倉。 61歳。 竹安さん (090・1674・3211)。 (荻野祐一)