旧雲部小にカフェ開店 食堂と農産物直売所 住民出資の会社運営

2013.10.27
ニュース丹波篠山市

写真・職員室が改修されたコミュニティカフェ=篠山市西本荘で

 くもべまちづくり協議会 (梶谷郁雄会長) が11月1日、 旧雲部小学校 (篠山市西本荘) の校舎を改修してコミュニティカフェや農産物直売所を備えた 「里山工房くもべ」 をオープンする。 同協議会内に住民らの出資による合同会社 「里山工房くもべ」 (今井進代表社員) を設立し、 運営していく。

 城東小学校 (篠山市日置) に統合するため、 2010年3月に閉校になった同校。 閉校後は、 市からの委託で同協議会が草刈りや窓開けなどの管理を担ってきた。 同協議会が住民アンケートをもとに跡地利用を考えた結果、 カフェや直売所にすることに。 県と市から合わせて約600万円の補助を受け、 改修が進められていた。

 かつての職員室はコミュニティカフェに改修。 床や黒板、 窓ガラスなどはそのままにして学校の面影を残しつつ、 壁を塗り替えたり、 電灯を新調するなどした。 カフェのテーブルは児童たちが座っていた机を利用。 4つの机を合わせて一つにし、 4つのテーブルを設置。 また、 窓際にカウンター席を設けた。 料理は地元の新鮮野菜を使った郷土料理を出す予定。 かつての調理室兼工作室を改修し、 厨房と加工所にした。 職員室向かいの校長室は農産物直売所に改修した。

 協議会は校舎を所有する市と無償の使用貸借契約を締結。 住民から1口5000円の出資を募り、 運営していく。 同協議会は、 空き教室をアトリエとして利用することにし、 利用者を募集している。 また、 カフェの休業日に、 他の料理店に貸し出すことも模索している。

 梶谷会長と代表社員の今井さんは 「にぎわいが戻ってくる拠点にしたい」 と話している。

 11月1日午前10時から開店記念式典を開く。 2―4の3日間はオープンイベントを開く。 通常の営業日は、 金、 土、 日、 祝日。 カフェは午前11時―午後4時、 直売所は午後5時まで。 問い合わせは、 同社 (079・556・2570)。

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