ソチ五輪

2014.02.27
丹波春秋

 ソチ五輪が終わった。日本チームのメダル8個はなかなかの健闘だ。沙羅ちゃんや真央ちゃんはさぞ無念だったろうが、まだまだ前途は開けている。真央ちゃんの最後の笑顔が良かった。▼五輪ではどうしても国別のメダル数が気になる。ロシアやノルウェー、カナダが上位なのはうなずけるが、さほど北国でないオランダの何と強いこと。スピードスケートに特化していて、4種目で表彰台を独占した。その1つ、男子1万では他国選手が勝負をあきらめ、辞退者が出て16人枠が2人欠けたとか。▼さて、北欧と言えばスウェーデンが代表格だが、五輪に限ってはこのところ、夏冬通してノルウェーが一枚上回っているようだ。隣同士の両国は良きライバルなのか、それともフィンランドも含め、意外に極東の3国間のような仲なのか、興味深いところだ。▼その極東3国。日本はまたしても中国、韓国の後塵を拝し、アジア3番手が常態化した。しかしまあ、英国やイタリアよりずっと好成績なのだから、よしとしようではないか。▼最も快挙と思ったのは、男子スケート・フィギュア個人の表彰台が東洋人の選手ばかりだったこと。日本の羽生以下、国ではカナダとカザフスタンだが、それぞれ中国系と韓国系だ。これからも国籍などにこだわらず、アジア同士手を繋いでいってほしい。(E)

関連記事