ネアカな性格で邁進
(いしかわ ゆういち)シンガポール在住
1979年丹波市春日町生まれ。 柏原高校、 大阪学院大学卒。 2003年にユーピーアール入社。 11年から現職。
荷物を運ぶパレットレンタル業などで業界をリードするユーピーアール (本社・山口県宇部市) のシンガポール代表として、 シンガポールやマレーシアで事業を展開する。
「家業の製材業を継ぐための修業として、 取引先の会社に入社したが、 色々な仕事を任せてくれるので、 面白くなり、 力いっぱい頑張れた」 と振り返る。
パレットのレンタルは、 メーカーなどに必要な時に必要な数を供給する。 不必要な物を作らなくてもよく、 環境にやさしい。 パレット返却により、 保管スペースが不要というメリットもある。
国内営業を経験したあとにシンガポールへ。 現地法人の立ち上げをいちから始め、 日系企業25社と取引できるようになった。 こうした実績が認められ、 9月からは新会社立ち上げのために、 タイ・バンコクに赴く。 「おもに、 食品、 化学メーカーと取引があるが、 暑い国なので木材パレットは、 衛生面などが課題だった。 プラスチックパレットを提案し、 英語に堪能な妻の助けで、 英語のパンフレットを作ってPRした結果、 シェアが広がった」。
結婚後に住んだ東京のマンションのゴルフコンペで、 経営者らと親しくなり、 経営に関する本を勧めてもらって読んだ。 「一番若かったし、 気がひけたが、 参加したことで、 人脈が広がった。 今の自分があるのはあの一歩のおかげ」 と話した。
ネアカな性格を自認。 「決断するときは、 様々なリスクを計算するが、 一度決めたら後悔しない。 父 (石川憲幸県議) には、 男たるものリーダーになれ、 と子どものころから言われてきた。 家業は、 弟が継いでいるので、 本社の社長が目標」 と意欲。
「古里に帰ると、 家族と一緒にバルで地域の人と交わったり、 リラックスできる。 父とゴルフもするが、 まだまだ勝てません」 と笑顔。