集落ぐるみで綿花栽培 1家にプランター1台 篠山市・真南条上自治会

2014.05.11
ニュース丹波篠山市

綿花の栽培を始める篠山市真南条上の住民ら

篠山市の真南条上自治会 (渡瀬榮治会長、 52世帯) と真南条上営農組合 (酒井勇組合長) が集落ぐるみで綿花の栽培を始めた。 1戸に1つのプランターで栽培するほか、 同組合員が約45アールを栽培する。 自治会や同組合が高齢化するなか、 耕作放棄地を作らないのも狙いで、 獣害対策になるかどうかも検証する。

同地区では一昨年から、 すべてメイド・イン・ジャパンのジーンズを作ろうと、 有限会社サムライ (大阪市北区) が綿花を栽培。 昨年12月、 初めてのジーンズを作った。

同社と同組合が、 獣害に強く、 地域活性化につながる綿花栽培を広げようと企画。 まずは同集落の機運を高めるためプランター栽培を行うことにした。 これまで同社が栽培を手掛けてきたが、 同組合でも栽培方法を学び、 生産量を増やそうと組合の畑で25アール、 各組合員がそれぞれの畑で計20アールを栽培する。

同自治会の毎月の集会に同社の栽培担当者が出席し、 栽培方法を説明したり、 質問を受けるなどする。 9月ごろに収穫し、 デニム生地ののぼりをつくる計画。

渡瀬自治会長 (69) は 「みんなで綿花をつくり、 生産量を増やしていきたい」、 酒井組合長 (71) は 「耕作放棄地をつくらないために研究していきたい。 また、 都市との交流にもなり、 活性化につなげたい」、 また、 同組合の小林嘉和さん (51) は 「栽培方法を知り、 今後の集落の農業を考えるきっかけにしたい」 と言い、 同社の野上徹社長は 「生産量を増やしていき、 篠山を 『和綿の里』 として活性化のお手伝いをしたい」 と話した。

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