野球

2014.11.05
丹波春秋

 野球シーズンが終わると淋しい。今年は50年ぶりの日本シリーズ関西決戦に期待していたが、もう一歩で実現せず、阪神も29年ぶりの日本一を逃したのは残念だった。オリックスも阪神もソフトバンクに劣らぬ投手を揃えてはいたが、敗因はつまるところ、打つべき時に打てる打者のコマ不足だったということだろう。▼パリーグの最終場面で嘘のように負け続け、クライマックスシリーズ(CS)でも3位からのし上がった日本ハムに手こずったソフトバンクながら、日本シリーズの2戦目以降は持ち前の打撃陣が本領を発揮し、負ける気配は全くなかった。▼これに対しオリックスは、もうひと踏ん張りでパを逆転制覇出来たのに、外国人の4番が絶好機にまるで駄目で、頼りになりそうに思えた首位打者糸井も、同じていたらくだった。▼阪神も活きのいいはずの1、2番打線がほとんど湿りっ放しで、3番鳥谷が1人気を吐いただけだった。CSで勢いよく勝てたのは、今から思うとフロック。巨人が阿部の不振などで元気がなかったからに過ぎない。やはりソフトバンクの実力は最強。日本一はごく妥当だった。▼来年こそ、ぐっと貫禄のついた両監督率いる関西2球団は勿論、楽天やロッテ、中日やヤクルトももっと頼れるコマを増やし、さらに面白くしてほしい。(E)

 

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