8月16日豪雨災害被災地の市島町竹田地区で、 なかでも被害が大きかった市ノ貝自治会有志が7日、 集落の入り口に 「復興ツリー―希望の光」 を点灯させた。 山から切り出したスギを利用した高さ9㍍の大きなもの。 同集落を希望の明かりで包んでいる。
同自治会の20―50歳代の男性でつくる 「市友クラブ」 (青木正義会長、 13人)。 災害で大きなダメージを受けながらも人の温かさを感じ、 協力の大切さや人の絆のありがたさを再認識したことから、 住民の絆をさらに深め、 集落を訪れる人にも前向きにがんばっている姿を見てもらおうと、 ツリーを作ることにした。
枝を折らないよう注意して切り出した木をクレーンで据え付けた。 ツリーの下部に、 イルミネーションを取り付けるため、 鉄筋を曲げた金具を付け、 円錐状に光が見えるようにしたり、 毛糸を直径15―30㌢ほどの球状にして飾り付けた。
点灯式では青木会長の音頭に合わせ、 カウントダウン。 夜空に青を基調としたまばゆい光が現れると、 拍手と歓声が上がった。 青木昌三自治会長 (63) は 「家の土砂は片付いたが、 田や水路の復旧はこれから。 早くと気をもんでいるが、 ほっとした」 と言い、 青木彪君 (12) は、 「すごく大きくてきれい」 と喜んでいた。
準備に中心的に当たった土肥誠悟さん (40) は、 「今年は秋祭りもなかったし、 ムラの人たちに喜んでもらえれば。 復興に向けてがんばっている姿も見てもらえれば」 と話していた。
夕方5時ごろから午後10時ごろ、 1月15日ごろまで点灯予定。