「自民党、100議席に及ばず完敗。民自党・小泉政権発足へ―自民党の安倍首相は1年半先送りした消費税の引き上げを、成長率が停滞する中で実施に踏み切り、低所得層への商品券配布を追加して凌ごうとしたものの景気はさらに低迷。与党内が分裂し、2017年12月、首相は国会を解散。」▼自民党が党史に残る大勝を果たした日の夜、興奮したのか、それとも白けたせいかはよくわからぬが、3年後にこんな新聞記事を読んでいる夢を見た。▼記憶をたどってもう少し読み進むと―「自民から分派した若手グループが小泉進次郎氏を押し立て、民主党の主な幹部を巻き込んで民主自由党を結成。総選挙で300議席を獲得。」▼そして「外為市場は、消費増税の公約を死守して財政再建の姿勢が示されたことで模様眺めながら、出口のない日銀の金融緩和政策、成長戦略の見通し難から円安が1200円の大台に迫る気配。株価も外国投資家の資金引き揚げでじわじわと下がっている」。▼汗をびっしょりかいたところで、ようやく目が覚めた。誤解しないでほしいが、決して筆者が小泉ジュニア政権を望んでいるわけではない。しかし安倍さんは、大勝とは言え実情は薄氷の上。次回選挙でゆめゆめこんな悪夢が現実化しないよう、ここは緊褌一番、頑張って下さいよ。(E)