地域で支えるスポーツに
篠山市教育委員会は今年度、五輪選手の輩出が期待できるホッケーを重点競技に指定し、普及、育成を強化する事業「SASAYAMA2020」を展開している。2006年の兵庫国体開催前からコーチや市職員として篠山のホッケーを支えてきた岡花さん。現在は、小学生の篠山ジュニアホッケークラブのコーチ兼事務局、社会人チーム「篠山ブラックビーンズ」の選手兼監督、市と県ホッケー協会の事務局など多くの顔を持つ。
京丹波町生まれ。小学4年生からホッケーを始めた。須知高校時代は全国優勝の経験も。指導者を目指し、関西学院大学に。兵庫国体のホッケー会場が篠山に決まり、旗振り役として声をかけられた。
2004年に市職員になり、国体推進室に配属。兵庫国体では成年男子の選手兼監督で全国4位に。小中高校生の育成にも携わり、現在、ジュニアホッケークラブの部員数は2000年の結成以来、最多の55人になり、先月の全国大会で準優勝を果たした。「小中学生で体験した選手が指導者になり、指導力が高まってきた成果」と話す。「高校生選手の受け皿を」と今春、クラブチームを結成した。社会人チームは今季、過去最高位の西日本2部リーグ優勝。27日には1部入替戦に臨む。「大学で篠山から出た選手が篠山に戻りやすい環境をつくり、指導者としても活躍してほしい」。
今後の展望は、「出張ホッケー教室などで、まずはスティックを握る市民を増やしたい。競技はマイナーだけど、地域で支え、篠山ではメジャーなスポーツにしたい。目標は、篠山のチームが日本一になることと、五輪選手を輩出すること」。33歳。