イベント企画会社「ドリームアウェイ」社長 吉田真知子さん(姫路市)

2015.10.18
たんばのひと

地域から頼られたい

 ハハハと明るく笑い、周りから頼られる、姉御肌の社長。「やってみない?」と声をかけられると、とりあえず「やるやる!」と応じ、仕事の幅を広げてきた。

 もとはピアノの先生で、音楽グループでの活動が大きくなり、イベント企画会社「ドリームアウェイ」として法人化した。人形劇団「クラルテ」、ボランティアの「ミュージアムクラブ」とともに篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー)の指定管理者に応募。2013年4月から、指定管理者としてちるみゅーの代表を務めている。

 持ち前の企画力で、休館に追い込まれていた施設を軌道に乗せた。夏休みに子どもたちがちるみゅーでの仕事や習い事を体験する「サマースクール」を今年初めて実施し、好評だったことがきっかけで、来年度からは統合新設校としてスタートする多紀小学校の学童保育も請け負うことに。ピアノ、ドラム、英語、体操、習字、囲碁の6つの習い事が無料で受けられる学童保育を企画している。

 持てる能力は惜しまず発揮。学童保育のピアノも担当する。頼まれて地域の文化祭や敬老会の企画を手伝ったことも。「会社、地域、市が一体になった理想の形でやれている。どんどん地域になじんでいけたら。あそこに頼めば何とかなると思ってもらいたい」。

 中学生になる娘が小さいころは、会議にも一緒に連れて行った。会社のスタッフは主婦が多く、「小さい子どもがいても女の人が活躍できる環境を次に引き継ぎたい」と望む。「50歳で引退して、家でずっとピアノを弾いて、仕事場におやつを持っていくのが夢」と笑いながら、全力で走る。42歳。

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