柏原の織田まつりの武者行列に裃姿の家来役で参加。藩邸前から1ほどのルートを、法螺貝、太鼓に合わせて1時間半かけて歩いた。自治会長として駆り出されたのだが、出て見ると結構面白い。随分大勢の人が遠方から見に来てくれているようだった。▼織田家18代当主の織田信孝氏(神奈川県在住)が殿様役に。信長次男、信雄の子孫に当たる。柏原藩は信長の弟、信包が初代藩主だが、3代で途絶えた後、大和宇陀藩主だった信雄の5代目、信休が柏原に移封されて来た。同じ信雄から続く山形天童藩主の末裔も健在で、信長嫡流の大名家としては柏原との2家だけが今も残る。▼行列の後、藩邸で開かれた辻丹波市長らとの座談会で、信孝氏は「以前に柏原の店で「『スケートの信成さんとどういう関係?』と聞かれた。地元の人がもう少し歴史のことを知ってほしい」と話した。因みに信成氏は信長7男の末裔で、江戸期は旗本だった系譜だ。▼柏原藩邸は全国で5カ所しか残っていない殿様屋敷だが、使われたのは筆者の記憶の限りでは、NHK番組「俳句王国」の会場になって以来、この20年間でやっと2回目。全く勿体ない。▼結婚式場などに使えるように開放し、合わせて武者行列にもネットで参加を呼びかければ、全国の若者の間でフィーバーするだろうに。(E)