集落丸山の地酒ラベルをデザイン 奥山実代さん(篠山市追入)

2016.02.28
たんばのひと

アートで心のいやしを

 篠山市のNPO法人集落丸山や、同集落に関わる人たちが共に作った酒米で日本酒「まるの輪」づくりが進められている。プロジェクトをコーディネートしているのは、篠山内外の女子5人。そのメンバーの一人で、まるの輪のラベルデザインを担当した。ラベルのまるの輪の「まる」の部分を月のイラストに、「輪」の部分は集落の茅葺き民家をモチーフにして、ラベルの一部は杉原和紙(多可町)にシルクスクリーンで手刷りするなど、手しごとの仕上がりを大事にした。

 旧西紀町出身。篠山市内の高校を卒業後、芸術系大学の建築学科に進んだ。大阪で建築関係の仕事に就いた後、5年ほど前に篠山市に戻り、「ふたつ星デザイン室」(http://mountaindrape.blogspot.jp/)を立ち上げた。さまざまな催しの企画や、チラシのイラスト、デザインを手掛ける。切り絵を中心にしたアートワークがメインで、手づくり感あふれる作品で見る人の心をいやす。

 これまで集落丸山の散策マップやラベンダーパーク(多可町)のワークショップのチラシ、人と自然の博物館(三田市)20周年の催しの表紙イラストなど、市内外の催し案内やマップなどを作るほか、名刺やショップカードなどのイラストやデザインも手掛ける。

 温かい作品を得意とする奥山さんは「病院の壁などに作品を掲示して温かい空間をつくる『ホスピタルアート』や、切り絵や絵を描く作業の中で心をほぐす『アートセラピー』などにも関わることができれば」と話す。32歳。

 まるの輪の一般発売は3月から。詳しくはフェイスブック(https://www.facebook.com/marunowa/)。

 

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