移住定住の仕事に従事
宝塚市出身。地域おこし協力隊として今年4月から丹波市役所春日庁舎内の住まいづくり課に勤務し、移住定住に関わる仕事に励んでいる。
甲南大学在学時、長野県阿智村で農業体験をし、岡山県美作市であった農村イベントに参加。「田舎で生活するのもおもしろいかなと思った」という。
大学卒業後、県の小規模集落活性化事業の一環で行われている「元町マルシェ」に参加した。県内でとれた野菜や、加工品を神戸・元町で販売するアンテナショップで、丹波、篠山両市の野菜を集荷する仕事にも関わった。1年間働いたあと、今年3月まで、篠山市の旧雲部小学校舎を活用した「里山工房くもべ」でイベントを企画し、カフェの店員もした。丹波地域とのつながりが深まり、地域おこし協力隊として丹波市に。
「丹波にはあったかい人が多い」という。「里山工房くもべをやめるとき、せん別として30ものお米や大量のシイタケ、かきもちをいただきました」とにっこり。「丹波には、自分の人生を楽しんでいる人が多いですね」とも話す。
現在、丹波市内の空き家情報を掲載したサイトの運営に関わり、移住者向けに求人情報を掲載したサイトの立ち上げなどを進めている。「もっと若い人が丹波に来たらいいと思う。田舎には、相手の顔が見える人間関係がある。地域とのつながりが深く、役割も多い。いろいろなことを任せられる分、やりがいになるはず」。
山地の丹波で働いているが、「いつかは島に住みたい。海産物が好きなので」と笑った。「いずれにしろ、人が多くてしんどい都会に住むことは考えられません」。24歳。