ハーバルセラピスト 大地由美さん(丹波市山南町小野尻)

2016.10.31
たんばのひと

ハーブでお手伝いを

 ハーブの勉強に本腰を入れて約4年。ハーブの効用を健康維持に役立てていく「メディカルハーブ」の専門家をめざしている。「ハーブを通じて、何かのお手伝いができれば」との思いで活動している。

 何となく体調のすぐれない人などの相談に乗り、症状を改善する薬理作用のあるハーブを選んで、ハーブティーやアロマ(天然精油成分)をブレンドし提案している。

 日本メディカルハーブ協会認定のハーバルセラピスト、シニアハーバルセラピスト資格を取り、さらに上級のハーバルプラクティショナーをめざして勉強中。「勉強を続けていると、点だった知識が線につながる瞬間があっておもしろい。知識が深まれば、より根拠のある提案ができる」と、薬学生が学ぶ内容も入った難しいテキストにチャレンジしている。

 学び始めたきっかけは、父の看病体験。食事がのどを通らなくなった父に、庭のハーブを摘んでハーブティーを作ると、おいしいと飲んでくれた。ハーブやアロマの足湯も気持ちいいと喜んでくれた。「ハーブにはパワーがある」と感じ、スクールに通い始めた。

 今、栄養分野でフィトケミカル(植物化学成分)が注目されているという。「光合成を行っている葉っぱはいわば化学工場のようなもの。植物には、身体を調整するために大事な成分がたくさん含まれています」。

 自宅のある山南町和田地域は古くから薬草栽培が盛ん。「漢方とハーブには共通点も多いです。メディカルハーブは香りの作用があるものも多いのでひかれました」。自宅でハーブの栽培も楽しんでいる。55歳。

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