全国14人「はばたき賞」受賞 堂東直矢さん(篠山市風深)

2017.03.26
たんばのひと

“ささよう”での活動評価

 この春卒業した篠山養護学校高等部での日ごろの活動が評価され、全国の特別支援学校長らでつくる「全国はばたきの会」から、「はばたき賞」を贈られた。今年度、同賞を受賞したのは全国で14人のみ。栄えある受賞に、「とてもうれしい」と笑顔を浮かべる。

 “ささよう”の最高学年として、「学校のみんなを引っ張っていく」という責任感は人一倍だった。児童生徒会役員として、学校行事や学年行事などに意欲的に携わり、うさぎなど動物の飼育委員長やイベントの司会、運動会の応援団長なども自ら名乗りを上げた。年下の生徒たちにも優しくし、学校を楽しくすることを心がけた。

 また、篠山市内に全国の車いすランナーが集う「全国車いすマラソン大会」には毎年、ボランティアとして参加。ゴールテープ係を務め、必死に車いすを走らせる選手たちに声援を送った。参加の動機は、「がんばっている選手たちを応援したかったから」と話す。

 さまざまな活動が評価されて受賞した同賞は、肢体が不自由な生徒の社会的自立を支援することなどが目的。今月14日に母校を巣立ち、社会への一歩を踏み出した後、すぐに福祉事業所「アトリエはぁもにぃ」(同市野尻)に就職し、さっそくダイレクトメールのポスティングに取り組むなど、賞に恥じない仕事に励んでいる。

 初めて自分で稼いだお金の使い道は、「妹にプレゼントを買いたい」とはにかみながらも、優しい兄の顔を垣間見せる。

 相撲観戦と時代劇が大好き。応援している力士は稀勢の里と豪栄道。好きな時代劇は暴れん坊将軍。18歳。

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