昔ながらの「嫁入り」 氷上の安達さん宅で

2018.03.16
ニュース丹波市

古式ゆかしい「嫁入り」で集まった人から祝福される安達涼香さん。涼香さんの左隣が夫の祐樹さん=兵庫県丹波市氷上町柿柴で

花嫁行列、ご近所さんへの顔見せといったなつかしい「嫁入り」の婚礼行事が3月10日、丹波市氷上町柿柴であり、安達祐樹さん(24)が、妻の涼香さん(24)=青垣町大稗出身=を実家に迎えた。親せきや近所の住民ら約70人が集まり、2人を祝福した。

 

白無垢姿の涼香さんは、近くの浄泉寺から父の足立稔さん(55)、母の純子さん(50)、赤の花嫁座布団などを持った人たちと、嫁ぎ先まで花嫁行列。紋付羽織袴姿の祐樹さんと、祐樹さんの両親、直樹さん(48)、千尋さん(49)らに迎えられた。沿道に集まった人たちはクラッカーを鳴らし、「おめでとう」の声をかけた。

 

千尋さんに手を引かれ、開け放たれた縁側から仏間に通された涼香さんは、線香を上げ、縁側を向いて座り、花嫁さんを見ようと集まった人たちに微笑をたたえながら向き合った。

 

祐樹さんは「白無垢姿に惚れ直した。集まってくれた人が涙を流して喜んでくれたのにじーんときた」と目を潤ませ、涼香さんは「祝ってもらってうれしい。両親のような笑顔いっぱいの家庭を築きたい」と笑顔で話した。

 

 

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