柏原高校で卒業生が講演する「ようこそ先輩」が行われ、医誠会病院(大阪市)の丸川征四郎・名誉院長が講演した。講演後、生徒たちが次々と質問を投げかけ、大学受験を前にした生徒たちの良い刺激になっていたようだった。
中学時代、成績は良くなかった。高校時代、隣席の学力トップの同級生に昼休みに補習を受け、「計画を立てて、課題に取り組み、雑談をせず集中し、理解できるまで根気よく、毎日継続すること」の大切さを学んだという。
生徒たちに受験に役立つことも紹介。「忘却曲線」というグラフを示し、忘れやすい人間の脳の特徴から、「集中して復唱し、何かと関連付けて、深く理解し、早期に復習する」ことを助言。また、勉強の集中方法として、静かな環境では感覚が敏感になり、「脆弱な集中」となるので、感覚が遮断される騒がしい環境の方が「強固な集中」になるとし、「自分の頭の中で集中することを訓練しよう」とアドバイスした。子どもの勉強法でリビングで勉強させる方法は理にかなっているらしい。受験生と言わず、シニア世代も参考にしたい。(坂井謙介)