黒井城跡で催された「ようこそお茶の国丹波へ」プレイベントのお茶会。地域住民や高校生の甲冑姿は迫力満点。
手作りの甲冑を持って上がるのにスタッフらは苦労。カメラを持って登るだけだったので、頂上近くの赤門付近で、友人に「交代しようか」と言ったのは良かったが、いざ背中に荷物を背負うと「重さは半端ない」と口に出た。登るほど重みが増し、後ろの人に支えてもらうが、足取りは重く、本丸を前にした三の丸でへなへなと座り込んだ。「そんなに甘くないやろ」とみんなに笑われた。
イベントでスタッフや住民の心が一つになったのは、何よりの成果。登る途中に登山道が崩れているのも見て、「修復も要望していかなければ」という声や地元の住民が草刈りをして城跡を守っていることも聞いた。
山頂から黒井城下を眺めながら、「城跡や興禅寺を訪れた人に戦国時代の城下町の姿が色濃く残る地域を紹介したい。空き店舗や空き家を活用したカフェなどもあれば」という話題も出た。こうした話が出るのもイベント効果かもしれない。「秋びより城跡映える戦国茶会」。(臼井 学)