感謝の心

2019.02.07
記者ノート

 自治会の人権学習で丹波市の作成した男女共同参画についての設問形式の学習会参考資料が配られた。「あなたはさて何点」というものだ。

 「買い物に行くことはありますか」「学校との連絡や行事の参加は母親まかせ」や「自治会役員は男性がするべき」などの項目が並んだ。

 自分自身の生活や言動を振り返ることも多かった。「妻の帰りが遅い時は、簡単な料理をしている」と同年輩の女性に話したら、大半が「偉い、うちの夫に聞かせてやりたい」となるが、「果たして偉いことなのか」と考える。確かに、家庭生活では女性の方が良く気が付き、「やっぱりまだまだ」と思うことが多々ある。

 一方では、家事の多くが女性の仕事と考えられている風潮が問題だろう。「毎日あたりまえの食事を作ってもらえることに感謝していますか」というある男性の言葉が気になった。お互いの感謝の気持ちが根底に無いと共同参画も絵空事になる。口で言えればいうことないが、言えなくても心で『ありがとう』と言える人間関係を家庭、地域、職場で持ちたい。「何気ない会話でほんわか春を呼ぶ」(臼井 学)

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