「職場に活気、大きな戦力」 中国人実習生受け入れの企業 「娘以上に愛情注ぐ」

2019.06.02
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技能実習生について講演する土田社長=兵庫県丹波市柏原町柏原で

海外の人が日本で働くことで日本の高い技術を身につけ、帰国後にそれぞれの国の発展を担う「技能実習生」。中国から技能実習生を受け入れている兵庫県丹波市柏原町の企業「土田化学」の土田光一社長が5月19日、同市内で「技能実習生から学んだこと」と題し講演した。

プラスチック部品の加工などに取り組む同社は2008年から実習生を受け入れ、現在は3人の中国人が在籍。製品の検品や箱詰めなどの業務に励んでいる。土田社長は07年、中国に面接に行った際、日本行きを希望する若者の姿勢の美しさ、しっかりした返事に驚いたという。

外国からの実習生受け入れに伴うトラブルや、メリットについても語った。「言葉の問題はある。指導するのに社員も苦労した。ただ、中国の人だと漢字で伝えることができる」と言い、「若い実習生が働くことで、職場に活気が出た。受け入れ側としても一生懸命に対応することで、実習生も喜んで働いてくれるし、大きな戦力になっている」と話した。

実習生の受け入れについて「日本人と不公平がないようにする」「常に声かけをする」「自分の娘以上に愛情を注ぐ」ことなどが大事とし、「必ず気持ちは伝わる」と話した。最後に「今後も実習生を受け入れ、国際貢献や心の交流を続けていきたい」と語った。

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