「麒麟がくる」で道の駅リニューアル 光秀苦戦の古戦場近く 地元武将などの情報発信

2019.07.28
ニュース丹波市明智光秀と丹波地域観光

オープニングイベントで記念グッズを配布する武者姿の関係者ら=兵庫県丹波市春日町七日市で

戦国武将、明智光秀が主人公の2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、観光客を呼び込もうと、光秀ゆかりの古戦場に近い兵庫県丹波市春日町七日市「道の駅丹波おばあちゃんの里」の情報発信コーナーがこのほど、リニューアルオープンした。古戦場、黒井城跡や光秀を苦しめた同城主の赤井(荻野)直正をはじめ、光秀ゆかりの名所、旧跡、イベントや、丹波市の観光をPRする情報発信コーナーに衣替えした。

 

「丹波攻め」関連の展示も

リニューアルされた情報発信コーナー

設置期間は2021年3月31日まで。丹波市が管理運営を行う。市職員2人が交代で勤務し、観光客へ情報を提供する。開館時間は午前8時半―午後6時(市職員配置時間は午前10時―午後4時)。

オープニングイベントには、県、市、観光協会の関係者らが出席。谷口進一市長は「道の駅の入り込み数も当初計画の年23万人から37万人と大幅に増えており、春日地域には伸びしろがある。道の駅を充実させ、観光拠点に位置付けたい」とあいさつ。ほら貝の合図で武者姿の住民が「エイエイオー」と勝ちどきをあげ、力強くオープニングを飾った。このあと、同施設を訪れた先着100人に武者らが記念のグッズなどをプレゼント。品物はまたたく間になくなった。

情報コーナー入り口には直正と光秀を模した1・7メートルの大型パネルを置いているほか、黒井城跡など観光PR映像での情報を発信する電光掲示板(デジタルサイネージ)を設置。丹波攻め合戦図も掲示した。また、漫画家でイラストレーターの中川英明さん(同市)が、直正が光秀を撃退した様子を描いた漫画「あかきなみうつ」、空撮アーティストの前田太陽さん(同市)の黒井城跡の雲海空撮などを展示した。随時展示替えも行う。

チラシを見て立ち寄ったという地元の男性(68)は「長岡京市に住んでいたことがあり、細川ガラシャに興味がある。歴史が好きで、黒井城跡には何回も登った。地域が盛り上がっていけばうれしい」と話した。

 

 

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