丹波市立看護専門学校が新校舎に移転したのに合わせ、特集を組んだ。入試の倍率は2倍ほどで地元比率が高まっていること、国家試験の合格率はほぼ100%、3年間の学費総額が県内の看専で2番目に安価と長所がたくさんあった。一方で、新卒で市内就職をするのは年間10人程度(1学年は40人定員)という現実も紹介した。
市内就職者の数を左右するのは、県の看護師採用試験に何人合格し、県立丹波医療センターに何人就職するかだが、県は、市立看専からの合格者数の上限を決めてはいない。努力すれば、「狭き門」を広げられる。来年4月と再来年4月、同医療センターが増床を予定しており、看護師も増員される。門を広げるチャンスだ。
また、丹波市の隣接市の医療機関に就職し、自宅から通う人も多くある。市民はこれらの医療機関にもかかっており、勤務してもらえるのは、ありがたいことだ。
看護学生は忙しく、これまでなかなか取材するチャンスがなかったが、学校行事などの取材を通し、学校の事を広く伝えていけたらと思う。(足立智和)