タイの山岳民族と交流
8月19―23日にかけて、近成俊昭さんが代表を務めるNGO「丹波グリーンフォース」の仲間ら4人とタイ北部チェンマイの山岳地帯にあるカレン族の村「フォエ・プラチャオ」を訪れた。旅の目的は、村人との交流や村の子どもたちの暮らしぶりを視察し、高校進学を支援するために集めたお金を届けることなどだった。2年ぶり4度目の訪問。
初めてこの村を訪れたのは21歳、兵庫教育大学3回生のとき。「教師になるなら、世界の子どもたちの状況も知っておくことが大切」と、同NGOの活動に参加した。「初めて訪れたときは、インフラもほとんど整備されていない状況にあったが、年追うごとに近代化している感じ。今回の訪問では、フランスのNGOや日本の企業経営者によって学校や図書館が建てられ、スマホを持っている人までいたことに驚いた。でも優しい人柄、あたたかさは昔も今も変わらずほっとしました」。
「村全体が家族のようで、上級生の子どもたちは血のつながりの有無に関係なく幼児の面倒を見ている。別れ際にビスケットを配ったが、『我先に』ではなく、上級生は後ろに控え、小さな子どもたちが先に受け取れるようにしている様子に『あっ、いいな』って」。
篠山小6年(23人)の担任。「児童たちに国際交流を身近に感じてもらえたら」と、カラフルに折り染めした大きな障子紙の真ん中に「みんなの愛が世界をつなぐ」と書き、児童たちが自分の名前を寄せ書きした横断幕を持参。児童の寄せ書きのそばに、カレン族の子どもたちにも名前を書いてもらい、持ち帰った。「国や言葉は違っても、通じる何かを感じ取ってくれたら」。27歳。