柏原教室開設 普及に注力
「スポーツウエルネス吹矢」の普及に取り組んでいる。丹波篠山市住吉台のコミュニティ消防センターで活動する「篠山さくら支部」の支部長を務めており、今年8月から丹波市にも教室を開設。柏原住民センターで原則第1、3土曜日午後1時から活動している。
「気持ちを集中させ、息を短く一気に吐き出す。矢が一直線に飛んで10メートル先の的に突き刺さる。その瞬間が最高です」
スポーツウエルネス吹矢は1998年、日本生まれ。一般社団法人日本スポーツウエルネス吹矢協会が全国に約1300支部を展開。丹波地域にも3支部ある。基本動作に重きを置き、「礼に始まり礼に終わる」一連の動きは弓道のよう。これらの所作と合わせた腹式呼吸をベースとした呼吸法が特徴で、循環器系の病気予防や脳の老化防止、ストレス解消などの健康効果が得られるという。
70歳まで丹波市柏原町にある企業に勤めた。退職後の生き方を考えていた60代後半、自宅そばのコミセンでスポーツ吹矢の体験会があった。以前からその存在を知っていたため、迷うことなく参加した。通って1年ほどが経った2013年、篠山さくら支部が立ち上がった。「支部存続には指導者が必要」と協会の試験を受け、公認指導員になった。昨年夏には上級公認指導員にレベルアップ。「まさか指導者になってまで取り組むとは」と笑い、「多くの人に吹矢の魅力を伝えたい。後継者育成も大きな課題です」。
「誰でも気軽に始められる。楽しみながら健康と生きがいづくりをしてみては」と、同支部、同教室のメンバーを募集している(橋本さん、090・9629・8066)。74歳。