命のヒマワリ「大きく育って」 事故で犠牲の4歳児が栽培 児童ら受け継ぎ育てる

2020.07.02
地域

ヒマワリの種を植える6年生の児童たち=2020年6月25日午後零時22分、兵庫県丹波篠山市草ノ上で

交通事故で亡くなった京都府の男児(当時4歳)が生前に育てていたヒマワリの種を育て、命の大切さや交通事故防止を啓発する「ひまわりの絆プロジェクト」がこのほど、兵庫県丹波篠山市の多紀小学校であった。昨年、市内の別の小学校と幼稚園で育てた種を引き継いだ。同県篠山署員らが優しく見守る中、6年生13人が「大きく育つように」と願いを込め、校内の花壇に種を植えた。

 同プロジェクトは、2011年に京都府内で起きた交通事故で亡くなった男児の両親が息子の生きた証を残そうと、種を京都府警に託したのが始まり。同プロジェクトに賛同した篠山署は京都府南丹署から種の提供を受けた。
 種を植えた6年生の男児は、「『みんなのために立派に咲いてください』と思いながら植えた。学んだことを下級生にも伝えて、安全に登下校していきたい」と話していた。

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