農地守るワン! モンキードッグに2頭認定 ”犬猿の仲”利用し、サル追い払い

2021.05.13
地域

モンキードッグに認定された「ピート」と飼い主の竹本さん=2021年5月13日午後2時34分、兵庫県丹波篠山市畑宮で

兵庫県丹波篠山市は13日、機動力や鳴き声を生かして、サルによる農作物被害から農地を守る追い払い犬「モンキードッグ」に、新たに2頭を認定した。プロのトレーナーの指導を受け、地域の人たちが育てた野菜を守るため、”犬猿の仲”を生かして奮闘する。

同市のモンキードッグ制度は2011年からスタート。これまでに40頭が認定され、現在、16頭が現役として活動している。

最大の特色は、厳しい訓練を経て認定されることでリードを外せることで、集落にやってくるサルの間近まで行って追い払う。市によると、モンキードッグがいる集落にサルが出没しなくなったケースもあるという。

 

 

デモンストレーションで訓練の成果を披露するピート

今回認定されたグレートピレニーズの「ピート」(オス、4歳)の飼い主、竹本雄一さん(64)は、「しつけのための訓練と地域の役に立てる」とにっこり。「怖がりな性格だけれど、体格が大きいので姿を見ただけでサルが逃げていくこともある。ペアでがんばっていきたい」と意気込んでいた。

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