兵庫県丹波篠山市は13日、機動力や鳴き声を生かして、サルによる農作物被害から農地を守る追い払い犬「モンキードッグ」に、新たに2頭を認定した。プロのトレーナーの指導を受け、地域の人たちが育てた野菜を守るため、”犬猿の仲”を生かして奮闘する。
同市のモンキードッグ制度は2011年からスタート。これまでに40頭が認定され、現在、16頭が現役として活動している。
最大の特色は、厳しい訓練を経て認定されることでリードを外せることで、集落にやってくるサルの間近まで行って追い払う。市によると、モンキードッグがいる集落にサルが出没しなくなったケースもあるという。
今回認定されたグレートピレニーズの「ピート」(オス、4歳)の飼い主、竹本雄一さん(64)は、「しつけのための訓練と地域の役に立てる」とにっこり。「怖がりな性格だけれど、体格が大きいので姿を見ただけでサルが逃げていくこともある。ペアでがんばっていきたい」と意気込んでいた。