兵庫県丹波篠山市教育研究所は、市内の保育園、幼稚園、こども園の職員が普段、園で取り組んでいる四季折々の遊びをまとめたホームページ「はる・なつ・あき・ふゆ あそぶっく」を公開した。これまで職員が自ら考案したり、過去の取り組みを参考にしたり、職員間で口伝えしたりしてきた遊びをデータベース化。職員にとっては貴重な「アイデア帳」に、また、保護者にとっては家庭での遊びのヒントになる。
内容は▽遊び▽自然▽運動▽制作▽探してみよう▽食育▽眠育―の各コンテンツのほか、季節ごと、年齢ごと、園ごとのページで構成した。
計220もの遊びがあり、各園でコンテンツに沿った遊びを行っている園児たちの写真と説明を掲載。市のマスコット、まるいのとまめりんによるひと言メッセージも添えた。
秋のページでは、「ドングリを使って料理作り」「黒大豆の茎でリースを作ろう」「落ち葉でアート」など、身近な自然を活用した遊びを掲載。各園で遊び、学ぶ子どもたちの姿も垣間見える。
2020年、市内各園の職員が集まって「ふたばプロジェクト」を結成。幼児や園児が丹波篠山の豊かな自然の中で遊びや体験を通して学んでいることに着目し、取り組みやアイデアをまとめて共有することにした。
職員が職場のパソコンからページを作成できるよう、研究所が技術面をサポート。約50人の職員が、四季それぞれに一つ以上のコンテンツを作成することを目標に準備を進めてきた。
同研究所は、「園での遊びをまとめてネットで公開するのは、おそらく全国で初めての取り組み。保護者にも身近な自然で遊ぶヒントにしてもらえる」と胸を張り、「園生活がより良いものになるはず。また、新たな遊びができた際にはすぐに取り入れ、さらにページを充実させていきたい」と話している。