保養の10年を1冊に 被災した福島の子ら招くキャンプ 活動の歩みや思いまとめる

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保養キャンプに取り組む団体の歩みをまとめた本をPRする「どろキャラ」の(左から)森島さん、高橋さん、中澤さん=2022年1月7日午後3時12分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

東日本大震災による福島第一原発事故に伴い、放射線量を意識した生活を余儀なくされた子どもたちを招き、近畿各地で保養キャンプを開催している各グループでつくる「保養をすすめる関西ネットワーク」が、それぞれの活動の歩みをまとめた本「こんど、いつ会える?―原発事故後の子どもたちと、関西の保養の10年」(石風社)を出版した。兵庫県丹波市を会場に、福島県の子どもを招いている「どろんこキャラバン☆たんば」(どろキャラ、高橋典子代表)も寄稿し、同グループスタッフが活動に対する思いをつづっている。

A5判カラー。23団体が、キャンプの活動内容を中心に、それぞれの歩みを紹介している。

どろキャラは、事故発生5カ月後に子どもたちを初めて受け入れ、これまでに延べ250人以上が参加。基本的に子どもたちだけで1週間、丹波市内で過ごし、川遊びや花火、星空観察など、自然を満喫する遊びを楽しむ。

高橋代表(63)=同市市島町=に加え、キャンプで子どもたちと共に過ごすスタッフ、森島卓也さん(35)=同市氷上町=と中澤利恵さん(49)=同=が寄稿。子どもたちが丹波で見せる笑顔の裏側には、地元での外遊びが制限されている事実を目の当たりにしたことや、キャンプを通じ、子どもたちを安全な地域で心置きなく遊ばせたいという親の思いを強く感じたことなど、それぞれの思いをつづっている。

高橋代表は「当時は必死の思いでキャンプを始めたが、多くの人の支えで続けられている」と話す。森島さんは「キャンプを通じてできた輪を大切に、可能な限り続けたい」、中澤さんは「安全な場所で遊ばせたり、食べさせたりしてやりたいという親の思いを感じる。まだまだ保養は必要だと思う」と述べた。

1冊1760円。

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