協力隊から農家に 長井拓馬さん(丹波篠山市西野々)

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田舎の“複業”を実践
丹波篠山市地域おこし協力隊を“卒業”後、2017年から「ノウカ、ナガイ」の屋号で本格的に農業を始めた。同市西野々の中古住宅を購入し、どっぷり地域に根付きながら、日々、野菜と向き合う。
約2㌶で米と黒豆のほか、落花生や小豆、海外の在来野菜などを栽培。個人や料理店などに出荷している。
妻の薫さんと二人三脚で汗を流しており、「2人の申し合わせで休みは決めているけれど、寝て、体力を回復しているか、休みと言いつつ作業に出るか」と苦笑し、「結局、野菜を作るのが好き。そして、作った野菜を料理して、『ああ、うまい』とにやにやしている時が一番幸せですね」。
大阪府吹田市出身。実家は農家ではないが、頻繁にキャンプに出掛けていたことから生き物や環境に関心を持ち、神戸大学農学部に進学した。丹波篠山をフィールドにあぜの生物多様性を研究。さらに協力隊活動と学業に励んだ。
卒業後、農家だけでなく、複数の仕事で生計を立てる暮らし方を実践。狩猟免許を取得し、有害鳥獣駆除隊員として活動したり、知人の林業を手伝ったりと、田舎での“複業”に取り組む。「複数の仕事をすることで、その年、野菜が駄目でも他の仕事でリスクを回避できる。一方で、どれも中途半端な気もしています。ジレンマです」
それでも「農家5年生」となり、少しずつ自信を持って「おいしい」と思う野菜を出せるようになってきた。「ちゃんと良いものを作る。それと、あまり知られていない野菜の魅力を伝えることが今の目標です」とほほ笑んだ。32歳。

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