人も魚も「憩う」川 遡上助ける「魚道」も 連載”まちの世間遺産”

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畑川で生き物調査を行う児童たち=兵庫県丹波篠山市瀬利で(2021年6月)

当たり前にありすぎるけれど、住民が大切にしていきたいもの「世間遺産」―。丹波新聞では、兵庫県丹波地域の人や物、景色など、住民が思う”まちの世間遺産”を連載で紹介していきます。今回は丹波篠山市畑地区を流れる「畑川」です。

近年、水辺に下りることができる階段が整備され、子どもたちが水遊びや「じゃことり(魚取り)」に興じるなど、気軽に水と親しめるスポットになっている。また、魚が上流に上ることを助ける「魚道」もあり、人にも魚にも優しい川だ。

畑川の延長は約5キロ。希少種の魚「アカザ」や「ナガレホトケドジョウ」が生息している。

魚の遡上を助ける魚道

みたけの里づくり協議会が作成した畑川の「今昔マップ」によると、かつて「水泳場」と呼んだ場所があったり、水車小屋が設置されていた歴史があったりし、昔から地域にとってなくてはならない川だったことがうかがえる。今では遊び場であると同時に、城北畑小学校の児童たちが生き物調査を行うなど、学びの場としても活用している。

一方、マップに見る昭和の畑川は大きく蛇行していたが、現在は直線的になり、「落差工」も整備されている。治水に効果を発揮する半面、生き物の生息域を狭める“壁”になっていることから、市が魚の遡上を助ける魚道を整備。自然との共生を体現する川でもある。

川のほとりに暮らし、マップの作成にも関わった畑基樹さん(71)は、「地域にとって大切な川。アユやウナギがいた昔のような川に戻ってくれたら」とほほ笑んでいる。

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