岡山県の高校女子ソフトボール界の強豪、創志学園女子ソフトボール部を招いた教室(篠山ソフトボール協会主催)が11月26日、兵庫県丹波篠山市の四季の森グラウンドで開かれた。同市スポーツ振興官の長澤宏行さんの妻、正子さんが同部の監督を務めていることから実現した。市内でソフトボールをしている小・中・高校生計約50人が、同部員約30人と一緒に練習し、技術を基礎から学んだ。交流試合も行われた。
同部は春の選抜大会、インターハイ常連校で、全国制覇も経験している。このほど行われた中国新人大会でも優勝を果たしたばかり。
教室は、小学生と中・高校生に分かれ、同部員たちが“コーチ”となって手本を示しながら進めた。中・高校生のグループは、丹南、西紀、篠山、篠山東の市内各中学、篠山鳳鳴、篠山産業の市内各高校の部員が参加。キャッチボールやトスバッティングなどの基礎練習を一緒にしながら、創志の部員たちから丁寧なアドバイスを受けていた。小学生のグループには、同市のソフトボールチーム「ラクーンズジュニア」が参加。創志の部員たちがゲームの要素も取り入れた内容でソフトボールの楽しさを伝えると、笑顔を弾けさせていた。
創志の部員による試合前ノックや4つの塁間でのボール回しのデモンストレーションなどもあり、市内の選手たちは、そのきびきびとした動きとグラブさばきを見て、刺激にしていた。また、ポジションごとに分かれて練習し、さらに細かにアドバイスを受けた。
篠山東中の西尾月香さん(2年)は「外野の守備の練習で、体を斜めに構えると打球に対して判断もしやすいと教わった」と言い、篠山中の住川詩織さん(2年)は「自分が苦手なところを指摘してもらえた。試合で使えそうなアドバイスをもらった」と笑顔。篠山産業高の小田島莉那さん(1年)は「基礎から学ぶことができて良かった。投げるときに前に体重をかけるとボールに勢いがつくと教えてもらった」と話していた。
市スポーツ振興官の長澤さんは、「中学のチームが県で準優勝され、ソフトボールは丹波篠山のスポーツ界をリードする競技の一つ。全国強豪と触れ合うことで、何か変わるきっかけになれば。スポーツの力で子どもたちが元気になれば、それを見る大人たちも元気になり、町も活気づくのでは」と話していた。
長澤さんが監督を務める篠山産業高校野球部の部員たちがグラウンド整備やボール拾いなどを担い、教室をサポートした。