兵庫県丹波篠山市内で冬鳥の「ツグミ」の姿が見られる。
全長約24センチ。夏季にシベリア方面で繁殖し、秋から冬にかけて越冬を目的に全国各地に飛来する。渡ってきてからは各地に散らばり、春に再び群れを作って北へ戻る。
繁殖期でないため、冬は鳴かずに口をつぐんでいると考えられたことが名前の由来という説がある。冬は「無口」だと勘違いされたようだ。単独で木々や電線にとまり、胸を張る姿はどこか凛としたたたずまい。名前も相まってか、確かに冬景色に似合うクールな印象を受ける。
じっと口をつぐんで春を待つツグミ。人間も動物も暖かな春が待ち遠しい。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)