登山など楽しむ 常岡富代さん(丹波市柏原町)

2023.05.14
たんばのひと

常岡富代さん

好奇心と共に生きる

2週間に1度のペースで黒井城跡への登山を楽しみ、現在189回の登頂を果たしている。日の出を見るために登る“早朝常連組”の女性の中では一番の年長。このほか、海外を含め各地のマラソン大会のウオーキングの部に出場したり、パラグライダーを楽しんだりしたこともあり、アクティブな生活を送っている。「後悔しないように、したいと思ったことは何でもしようと思っています」と話す。

若い頃から旅行やスキーが好きで、活発に過ごしてきた。とりわけ運動が好きだったわけではないが、何かを思い立ったらとことん調べたり、行動に移したりしてきた。退職後、交流サイト(SNS)に親しんだことで興味の幅が広がり、人とのつながりが増えた。

黒井城跡への登山もその一つ。見事な雲海の画像が投稿されているのを見て、2014年10月に初登山。「まだ着かへんの」と思うほどにしんどかったが、今では知人と話しながらでも登れる。かつて同城跡が見える職場で働いていたが、「まさか、あそこに登ることになるとは思いませんでした」。

登山は同城跡だけにとどまらず、富士山や大雪山(北海道)、マチュ・ピチュ遺跡(ペルー)が見下ろせるワイナ・ピチュに登ったことも。「黒井城跡を登るよりしんどかった」

健康のためという意識よりも、好奇心に身を任せて過ごしているという。青垣でパラグライダーに初挑戦したのは70歳の時。ホノルルマラソン大会の10キロウオーキングの部にも出場し、14日には福井県で開かれるマラソン大会の3キロウオーキングの部に出る。「経験することは無駄にはならない。そう思って何でも楽しんでいます」。75歳。

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