かわいいなあ 園児がアイガモ放鳥 愛らしい”働き者”にメロメロ

2023.05.22
地域

手放したアイガモの行方を見守る園児たち=2023年5月22日午前10時16分、兵庫県丹波市山南町上滝で

兵庫県丹波市山南町の認定こども園みつみの5歳児組の園児37人が22日、同町上滝の水田でアイガモの放鳥を体験した。「ぴいぴい」と鳴きながら泳ぐ愛らしい姿に、園児たちは「かわいい」「ふわふわ」とメロメロになっていた。

アイガモ農法を約20年実践している大野志郎さん(74)=山南町上滝=が管理する田んぼ(約15㌃)で行った。7年ほど前から、園児にアイガモを放鳥する機会を提供している。

防鳥ネットが張られた水田に約50羽を放鳥。妻の美津子さん(73)も見守る中、優しく包み込むように持ち、そっと放した。その後、泳ぐアイガモに「おいで」と声を掛けたり、水草や虫を食べる様子を観察したりしていた。

元気よく泳ぎ回るアイガモ

園児の男の子は「アイガモを触ったのは初めて。柔らかかった。泳いでいるところもかわいかった」とはにかんだ。

志郎さんは「草を食べてくれるので草取りは不要。食べたものはふんになり、肥料になる。循環ができ、体に良い米ができる」と”働き者”の意義を語り、「自然に優しい子になってほしい」とほほ笑んだ。

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