縁起が良い「瑞鳥」ともされる白いスズメ。突然変異の「白変個体」とみられる＝兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内で白いスズメが撮影された。縁起の良い「瑞鳥（ずいちょう）」とされる珍しい個体で、撮影した住民は、「胸が痛むニュースが多い中、少しでも心温まる話題が増えてくれたら」と願っている。

眼球が黒いことなどから、メラニン色素が抜ける「アルビノ」ではなく、突然変異による「白変個体」とみられる。白いスズメは、日本書紀などに「瑞鳥」として登場しており、縁起の良い鳥と伝わる。

撮影したのは市内在住の嘉指陽介さん・茜さん夫妻。ともに野鳥が好きでよく撮影を楽しんでいるという。

陽介さんは、「思わず目を疑った。調べてみて珍しい鳥であることが分かり、とてもうれしかったが、可愛く目立つ鳥。頑張って長く生きてほしい」と言い、茜さんも、「インコがスズメの群れに混じっているのかと。普通の群れの中でも生き生きと飛び跳ねている姿がとても素敵だなと思った」と話す。

仲良し

また、「このスズメたちのように多様性を認め合うことで、少しずつでも生きやすい社会になっていくといいなと思う」と感慨深げ。瑞鳥が幸せを運んできてほしい。

【丹波新聞鳥部】（※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました。元日から暗く、悲しいニュースが多い。こんな時だからこそ、愛らしく、たくましい鳥たちの姿を見て、少しでも気持ちを明るくして頂けたらと願っています）