子孫増やして 国蝶オオムラサキ放蝶 小学生らが幼虫から飼育

2023.06.28
地域自然

オオムラサキを放蝶する3年生=2023年6月、兵庫県丹波市氷上町佐野で

兵庫県丹波市立南小学校の3年生17人がこのほど、ケージで飼育していたオオムラサキ4匹を野外に放蝶した。いずれも雌。手を離すと、ひらひら羽を動かし、またたく間に見えなくなった。児童は「雄を見つけ、子孫を増やして」と願っている。

丹波の森公苑が丹波地域の小学校15校を含む約20施設に配った幼虫の一部がかえった。

同校は5月11日に幼虫5匹を譲り受けた。3年生が、アリやクモなどの虫をケージの外に追い払い、虫が中に入らないよう網の破れた個所にテープを貼るなど、外敵から守りつつ観察を続けた。

20日ごろから羽化が始まり、羽が黒色の雌ばかりだった。もう1匹サナギがいるとみられ、羽が青い雄が見られることを期待している。

児童たちは、「羽が大きく、きれいな模様があった。幼虫も大きかった」と観察の感想を話した。

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