兵庫県丹波市立上久下小学校の3年生10人が、同市山南町太田の丹波からふるファーム(西垣健太郎代表)を訪れ、無農薬有機栽培の農業について理解を深めた。児童は、ハウス内で収穫期を迎えたイタリアンミニトマトを摘み取り、「甘くておいしい」と歓声を上げては次から次へと口に運び、「食べに来たんと違うよ」と、西垣さん(49)を笑わせた。
8アールのハウス2棟と露地で同トマトを育てており、ハウスと露地で2カ月時期をずらして栽培することで出荷時期を長くしていることや、ハウス栽培でも黒マルチをし、マルチの下にはわせたパイプから少量ずつ水をやっていることなどを紹介。ナスビも、白マルチと黒マルチを使い分けることで、生育スピードに差をつけて長く出荷できるようにしている工夫などを語った。
児童からの「農薬を使わずにどうやって育てるの」の質問に、西垣さんは「作物を強くする。元気に育てると病気にならない」と、土づくりの重要性などを説いた。児童の一人は「いろんな工夫が分かった。トマトがめっちゃおいしいかった」と笑顔だった。