甘さばっちり 「西条柿」収穫ピークに 秋の深まり告げる渋柿

2023.11.02
地域

黄色く色づき、収穫期を迎えた「西条柿」=兵庫県丹波市市島町中竹田で

兵庫県丹波市市島町中竹田の桑村農園で、上品な甘さと肉質のやわらかさが特徴の「西条柿」の収穫がピークを迎えている。細長い独特の形状の黄色い実が、秋の深まりを告げている。

西条柿は、広島原産で渋柿の一種。縦長で、表面には4本の溝が入っている。

同農園では2・6ヘクタールで1300本の柿を、化学肥料を使わずに育てている。西条柿900本のほか、「新秋」「富有柿」など10種類以上の甘柿も栽培している。

 

大きさによって選別していく従業員

同農園の従業員が、サイズに応じた選別や、ビニール袋にドライアイスとアルコールを入れて行う渋抜きなどの作業に励んでいる。専用の乾燥機でつくった干し柿も販売している。

桑村初真代表(52)は「9月の残暑の影響で例年より1週間程度色づくのが遅れたが、10月からは好天に恵まれ、糖度の高い柿に仕上がった」と顔をほころばせる。

10個程度が入った大袋は1000円、5個程度の小袋は500円で販売している。

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